ダバオで一軒家をまるごと貸し切って泊まってみた

ここ最近、コロナの影響でダバオにも近づけなくなってしまったので、これは昨年末(2019年)の話です。
ダバオには仕事半分遊び半分で何回も行っているが、いわゆるホテルには一度も泊まったことがない。短い場合でも最低一週間くらいの滞在になるので、どうもホテルを選ぶ気になれない。
昔は高級ホテルに興味があり、一流のホスピタリティやサービスのクオリティとはどんなものかと、国内海外にかかわらず名だたるホテルを選んでは泊まり歩いていたが、インドへ行った際にホテルに対する価値観をものの見事にひっくり返されてから、高級ホテルに興味がなくなってしまった。
それ以来、高級ホテルだろうがビジネスホテルだろうが、滞在の対象としては個人的にランクが下がっている。

アタリハズレが楽しいAirbnb

そんなこともあって、最近よく利用するのは、すっかり市民権を得たAirbnb。
アタリハズレが激しくてなかなか楽しい。
オーナーにもいろいろクセがあり、値段交渉を含めたコミュニケーションも含め新しい体験ができる。ダバオを訪れる際もたいてい利用している。

ただ、ここしばらくロケーション重視のコンドミニアムが続いたので、少し趣向を変えてみることにした。
フィリピンの不動産に興味のある人にはおなじみだと思うが、ダバオにはサブディビジョンと呼ばれるスタイルの住宅が数多く存在する。あえて言うなら高級分譲住宅だろうか。
もちろんひとくくりにサブディビジョンと言っても、その中で更に超高級なものから比較的手が届きそうなものまで、その種類は実にさまざまだ。
サブディビジョンやコンドミニアムなど、ダバオ不動産については別の機会に詳しく紹介したいので、ここでは詳細は省きます。
今回利用したのは、そのサブディビジョンの中でも一番手軽なタイプ。アメリカなどでタウンハウスと呼ばれる、長屋の集合体みたいなところである。
まずは、ネットで滞在期間と値段を再確認して予約を入れる。
物件によってその場で予約が確定するものとリクエスト扱いになるものがあるが、Villa de Davaoは確かその場で予約が確定された気がする。
滞在は8日ほどだったので、一週間以上の滞在に対して12%の割引が適用され、合計約$320。日本円で一泊約4,000円ほど。
いつものコンドミニアムに比べると若干高かったけど、3人での宿泊なので、1人あたり一泊1,300円くらい。
まぁ、こんなもんかな。

サブディビジョン Villa de Davao

ダバオでもAirbnbの人気はそれなりに高いらしく、かなりの数の物件が地図を埋め尽くす。
いろいろ候補を挙げ、最終的に選んだのは「Villa de Davao」なる物件。
それにしてもVilla de Davaoって…。
Villaなんてダバオに腐るほどあるだろうに。
それはともかく、なぜここを選んだのかは今となってはよくわからない。
ロケーションもいまいちで、料金も特別リーズナブルというほどでもなかった。
地図で見るとすぐ隣がお気に入りの「Water Front」だったせいなのかもしれない。
(隣といっても、歩くとなると回り込まないといけないのでメチャ遠い)
チェックインは、物件というかオーナーによってまちまちで、直接待ち合わせてハウスルールの説明があったり、鍵だけを人づてに渡されるだけだったり、いろんなケースがあるが、全般的にはどれもざっくりしてて大したことはない。
ホテルのように決まったルールではないので、少し戸惑うこともあるが、それも含めて楽しめば大丈夫。
Villa de Davaoの場合は、いままでにない方法でのチェックインだった。
結局、予定日の朝にチェックインルールがメールが飛んでくるだけで、オーナーにも代理人にも一度も顔を合わせることはなかった。
玄関先に宅配ボックスのようなものが設置されていて、メールに記載されていた暗証番号を入力して開ける。すると、その中に部屋というか戸建てのマスターキーが入っているという仕組みだ。
鍵のかかっていない郵便受けに、無造作にマスターキーが放り込まれていたこともあるので、それに比べればはるかにしっかりしているが、やっぱりオーナーと直接会ってコミュニケーションを図りたかった。

オーナーの性格がでるハウスルール

どこに泊まるにしてもルールはある。
Villa de Davaoもしかり。
とは言え、大したことではない。
・禁煙、絶対禁煙、絶対に吸わないでくれ
 どうしても吸いたい場合は、外に出てガレージの横のゴミ箱の横で吸ってくれ
・友だちや他の人間を内緒で泊めるな
 入り口にカメラを設置してあるからゴマかしてもダメだ
・人を呼んでパーティーはダメだ
・キレイに使ってくれ
 注意事項は貼ってあるポストイットに書いてある
などなど、いろいろ言ってたけど、常識の範囲内で普通に使えばなんてことはない。
「人を呼んでパーティーはダメだ」とか言われたが、一度7〜8人集めて飲み会をしたが、特にオーナーからは何もなかった。
ただ、ホントに部屋の至るところにポストイットが貼ってあって、細かい注意書きやお願いが手書きされていたのには笑った。
ちゃんとした人なんだろうなというのが、随所から垣間見れておもしろかった。
よかったら食べていいよとチョコやキャンディが用意されていたりするのは、たまに見かけるとして、カップ麺や調味料などまで自由に使っていいというのははじめてのことで、ホントにありがたい配慮だった。
多分彼が見ることはないだろうけど、
「オーナーのJosh、ありがとう!」

行き届いた手入れと広すぎる3LDK

部屋はリビング、ダイニングの他に、メインベッドルーム(何帖か知らないがめちゃくちゃ広い)、6帖程度のベッドルーム、(たぶんメイドさん用の)2段ベッドが入ったサービスルーム、書斎に使えそうな小部屋、シャワールームが2箇所にトイレが3箇所、用途がいまいちよく分からいバックスペースが一箇所と、十分すぎるくらい広い。
整理すると、
・リビング
・ダイニング
・メインベッドルーム(何帖か知らないがめちゃくちゃ広い)
・6帖程度のベッドルーム
・2段ベッドが入ったサービスルーム
・書斎に使えそうな小部屋
・シャワールームが2箇所
・トイレが3箇所
・作業用スペース
・その他(バーカンター、ライティングテーブルなど)
といったところかな。
築何年かわからないが、ある程度建物全体に経年劣化が感じられるものの、すべてに手入れが行き届いていたので、滞在はとても快適だった。
トイレットペーパーなどの消耗品も十分に用意されていたしね。
あ、でもテレビがイマイチ調子が悪かったのは痛かった。
なんとかNetflixは見れたけど、現地のニュースが見れなかったのが個人的に残念だった。

ネット環境はしつこく確認すること!

あと肝心のネット環境だけど、これはまぁなんとか及第点だった。
日本と比べるとイマイチだけど、ちゃんとファイバーを通してあって、滞在中トラブルもなく仕事をこなせたので。
一度、モバイルwifiをぶら下げただけのところにあたってしまって、そのときは夕方になると全くネットができなくなるという事態に陥ったことがあった。
宿を決める際は、ネット環境をしつこく確認することをおすすめします。
サイトにどう書いてあろうが、電話やメールでちゃんと確認すること。
相手のクチから「ネットはファイバーです」という言葉を引き出すこと。
これが肝心。
向こうでネットが繋がらない状態っていうのは、それはもういろいろ大変。
困るなんてもんじゃないので。
ストレスのないネット環境は、フィリピンではもう少し先かな。

イマイチのロケーションもタクシーでカバー

先にも書いた通り、ここはダバオの街の中心からは結構離れていて、ロケーション的にはイマイチ。
ただし、タクシーを駆使すれば大きな問題にはならない。
なにしろ空港には近いし、(歩くのはちょっと大変だけど)Water Frontもすぐ隣。
巨大モールSM Lanangもタクシーなら10分そこそこ。
肝心のタクシーもGrabというサービスがとても便利で、困ることはないと思う。
Grabはもともとウーバー。
(ウーバーは2018年にフィリピンを撤退し、その後事業を継承したのがGrabだそうです)
アプリをダウンロードしてクレジットカードを登録しておくだけで、あとはいちいち支払いの手間もなく、ホントに手軽に使えるのがうれしい。
コレさえあれば言葉の心配いらないし、行動の範囲がぐっと広がるので、宿のロケーションハンデはあってないようなもの。
タクシーに慣れたら、ジプニーやトライシクルなど、もっと身近な庶民の足も試してみることをおすすめします。
特にトライシクルはいい。
夕暮れのダバオの街とトライシクルの組み合わせはホントに絵になるし、ぬるい風を切って走るのは実に爽快です。
あ、いい忘れるところだった。
Villa de Davaoから歩いて行けるところにプライベートビーチがあります。
入場料わずか50円の有料プライベートビーチ「Lanang Aplaya Resort」。
ここはもう隠れた穴場。(隠れた穴場?重複かな)
詳しくは↓こちらに紹介しましたので、ぜひご覧ください。
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