ダバオの運転事情

信号が少ないダバオならではのルール?

観光やちょっと仕事といった程度では、ダバオでクルマの運転をする機会はないだろうが、もしなんらかの事情で運転をすることになったら、フィリピンならでは(ひょっとしたらダバオならでは?)の暗黙の交通ルールがあるのを覚えておいたほうがいい。
私が最初に驚いたのは側道からメインストリートへの入り方。信号交差点なら問題はないが、ことダバオに関してはまだ信号が極端に少ない。信号のない側道から太い道へ出ようとして、日本の感覚でクルマの流れが途切れるのを待っていたら、文字通り陽が暮れるのは間違いない。
ではどうするか?
強引に突っ込むのである。目の前を流れるクルマとクルマの間隔が1mあったら、もう迷わず鼻っ面を突っ込む。右折だろうが左折だろうが関係ない。もうとにかく鼻っ面を突っ込む。クルマの流れをぶった切るのである。流れの中に横から突っ込めば、普通ならぶつかりそうなものだが、これがそうはならないのが不思議だ。
もしこれが日本で、まっすぐ走っているところに脇道からいきなりにゅっとクルマが出こようものなら、それはもう大騒ぎ。クラクションはビービー鳴り響き、急ブレーキと共にドライバーは顔を真赤にしてクルマを降りてきて怒鳴り散らかすこと間違いない。
それどころか昨今の余裕のない日本では、SNSにアップされたドライブレコーダーの映像をヒマなマスコミが我先に取り上げ、理屈でしかものを語れないコメンテーターたちが、ここぞとばかりに
「こんなことがあっていいのか!信じられません!」
「一歩間違えば大惨事だ!」
「また老害か!」
「家族の顔が見てみたい!」など、連日のニュースにもなりかねない。
しかし、ご安心を。ここダバオでは鼻先を突っ込み、クルマの流れを分断しようがクラクションひとつ飛んでくることはない。国民性なのか余裕なのか、その程度のことでいちいち騒ぐ輩は皆無と言っていい。

Uターンの醍醐味

側道からメインストリートへの入り方以上に感動したのはUターンである。交差点内のUターンではない。ダバオでは対面通行がほとんどなので、別に交差点などなくてもどこでも自由にUターンができる。
とは言え、ダバオの交通量はなかなかのもので、ここでも反対車線の流れが途切れるのを待つなんてことはない。当然鼻っ面ぶっこみ作戦である。
これがもう最初は「おお~~!!」って感じでドキドキわくわくする。こっちは対向車が来ようがお構いなしだし、向こうも気にしない。流れはぶった切られ、ミニ渋滞が発生してもみんなお互いさまなのである。あまり運転には興味はないが、Uターンだけは一度挑戦してみたいと思わせるアトラクション的な魅力が満載である。
のんきにワニなんて見に行ってる場合じゃない。

信号のない交差点ですら不思議に機能している

先にも書いたがダバオには信号がまだまだ少ない。したがって信号機のない交差点があちこちにいくつもある。しかもそれがなかなかあなどれない道幅の交差点だったりして驚かされる。
こんな太い道同士で、こんなにクルマがあふれているのに、なんでぶつかりもせず、しかも遅いながらも双方にちゃんとした流れができているのか?
そのさまは飽きずに見ていられるが、どうしてなのかとなるとよくわからない。やはり国民性なんだろうか?
ダバオの交通事情ならぬ運転事情は、文章だけではうまく伝えられない。ありきたりだけど、一度現地で体験してみてほしい。ヘタなアトラクションよりずっと面白いと思うな。

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